2013/08/26
京都大学 小山田研究室 に 16画面マルチディスプレイGPGPUワークステーションをご導入頂きました。
近年, スーパコンピュターから生成される,いわゆるビッグデータから新たな知的発見を導き出すために,インタラクティブ可視化技術を用いた視覚的分析環境に関する研究開発が注目されています。当研究室では, これらの基盤となる高度可視化技術の研究をしています。特に大規模データを生成する数値シミュレーションや実験装置を利用する研究分野に着目しています。ビッグデータから得られた知見を政策定など還元する「政策のための科学」に関する研究もあらたに始めました。
http://www.media.kyoto-u.ac.jp/ja/activity/research/labo/viz.html
マルチモニター4×4を利用しての高解像度可視化システムを実現でき安定かつ高速なワークステーションを探していました。
QuadroK5000×4 + Quadro Sync を利用したNVIDIA Mosaic マルチディスプレイテクノロジーを利用して4×4の高解像度を実現しました。グラフィックスカード1枚に4GBのメモリを搭載しておりCUDAコアプロセッサ1536コアによる描画スピードは目を見張るものがあります。
コンピュータ全体としては、CPU E5-2670 2.6GHz×2基、64GBメモリ、SSDを搭載しており、グラフィックスワークステーションというだけでなく、高速GPU計算機としても利用できます。
複数GPUでの大規模データレンダリングにも大変興味を持っていますが、シェーダからアクセス可能なメモリ領域を統合するインフラが確立されたら大規模データのマルチディスプレイ&リアルタイムレンダリングを可能とする研究を行っていきたいと考えています。大規模なコンピュータシュミレーションとビジュアルゼーションそれに可視技術が融合され、従来では為しえなかった新しい提案や面白い研究が今後可能になっていくと期待しています。
日本や海外での数多くの学会活動のお忙しい時期でありながら、当社製品に高いご評価をいただき、心より感謝申し上げます。小山田研究室のこれからの研究成果とご健勝をお祈り申し上げます。