2012/06/22
早稲田大学 基幹理工学部応用数理学科 大石研究室様にワークステーションを導入して頂きました。
早稲田大学 大石先生の研究室では次のような研究を行っています。
1. 難解な数式処理を簡単に計算するシステム
MATLABと同じような機能を持ち、更に精度保証機能を追加した「Slab」というソフトウェアを開発し、GNUライセンスで公開されました。
2. 実用性のある精度保証付数値計算の実現と普及
通常の数値計算では、計算するだけでその精度を保証しないのが“常識”となっていました。それは計算精度を保証するのが“大変”という常識が現在まで続いていました。その“常識”に挑戦し、精度保証された数値計算を行うのが“常識”となるよう研究を重ねています。これの実現には従来莫大な時間がかかると思われていましたが、近似値を求める計算と大差ない時間で計算できることが判明しました。
3. 精度保証付計算の応用研究
この精度保証付計算の応用の一つにVLSIの配線問題があります。
この配線問題には幾何学的な問題があり、これを計算する時に浮動小数点演算の誤差が入ると設計ミスを引き起こす原因になりかねません。このような問題に高精度で高速な計算アルゴリズムが利用可能です。
今回弊社から最新鋭のDual CPU搭載のワークステーションを導入頂きました。このワークステーションに搭載されているCPUは3月に発売されたSandy Bridgeアーキテクチャを採用したDual対応Xeonです。このCPUはIntel AVXやメモリ転送速度の改善に実行ユニットを改善し、コア数も8個まで増えたもので、前世代より大幅なパワーアップを実現しています。これに、高品質メモリACTICAを128GB搭載したものを納品致しました。
弊社製品をお選びいただき、心より感謝申し上げます。大石研究室のこれからのご発展とご健勝をお祈り申し上げます。