2014/07/02
GPGPU高速計算機を導入頂きました。
私たちの研究室では、人工物と自然環境の共存を使命とした調和システムのコンセプト作りを目標に研究を行っています。 そのために、物理・化学・生態学等を駆使した環境現象のモデリング、およびそれらの統合化による環境影響予測システムを構築しています。 また、人間活動が自然に与えるインパクトを指標化することで、真の調和システムの在り方を具体例をもって考えていきます。
研究は主に国や他大学・企業との共同研究などチームプロジェクトとして行われています。具体的には海洋隔離、海洋滋養による生物的CO2固定、メタンハイドレートの分解過程の予測、高効率フォトバイオリアクターの開発、マルチスケール海洋モデルの共同開発などです。またこれらから派生した基礎研究として、例えば海洋物質循環を考える際に欠かせない海洋乱流や成層回転流体の挙動について、実験的・数値的に研究を進めています。また光合成のフラッシングライト効果や魚体へのCO2の影響等について、生理学的メカニズムに基づいたコンピューターモデルの開発等も行なっています。
●CO2海洋隔離の環境影響評価モデリング
・重合・移動格子法を用いたメゾスケール海洋でのCO2拡散シミュレーション
・二酸化炭素の放出点付近における小スケール拡散に関する研究
・CO2に対する海洋生物の急性死亡率モデル
・Social Acceptance
・海域地中隔離におけるCO2漏洩の環境アセスメント
・ガスハイドレートを利用した海底堆積層におけるCO2貯留
●海洋
・密度流拡散装置を用いた水質浄化効果の数値シミュレーション
・マクロコスムによる海洋利用技術開発に対する社会的合意形成
・DOW-Bioreacter
・海底人工マウンドによる湧昇効果に関する研究
●CFDを用いたダム湖水質改善技術の総合評価
●大気
●メタンハイドレート分解に関する物理・化学統合モデルの開発
●微小スケールメタンハイドレート生産シミュレータの開発
研究内容一覧をご覧いただけます。
私たちの研究は主に国や他大学・企業との共同研究などチームプロジェクトとして行われ、さまざまな研究が融合するマルチスケール海洋モデルの共同開発などを行っています。また海洋物質循環を考える際に欠かせない海洋乱流や成層回転流体の挙動について、実験的・数値的に研究を進めています。それらの研究には高速なシミュレーション用の計算機が必要であり、さらに高速計算をする為にGPGPUを搭載した計算機を導入するに至りました。
最近の数値シミュレーションでは大規模な計算が増えてきており、これまで数時間も掛かっていたが計算がGPGPU計算機を導入した事により短時間(7倍~14倍の高速化)で計算を終える事が出来ました。
計算規模がますます拡大する中、計算スピードの短縮化が求められます。其れ故にアクセラレータを搭載した高速計算機は今後も重要になって行きます。GPGPUの進歩も著しいので最新の機器を少しでも早く取り入れ、研究のために有効活用し、これからもイノベーションを起こして行きたいと思っております。