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導入事例

2014/02/17

[導入事例] 東京大学 鈴木研究室 様

MATLAB運用高速計算機を導入頂きました。

研究内容

 

研究室・研究内容の紹介

 ものづくり(設計・製造)の基幹は、ものを定義する情報と、ものを作るための情報とを処理するプロセスであります。本分野では、製品開発力強化のためのデジタルエンジニアリングシステムに関して研究を行っています。実務フィールドとの連携をもちながら、3次元空間や形状を扱うモデリング技術を武器に、その問題解決を目指しております。

 

【1】現物融合型エンジニアリング
 産業用X線CTや非接触形状スキャナなどの3次元計測技術とデジタルエンジニアリングを融合させた新しい現物融合型のデジタルエンジニアリング技術の産学連携による開発。
【2】自由形状モデリングとその応用
 複雑な3次元形状を離散幾何モデルによって、柔軟かつ効率よく処理する自由形状モデリング技術の開発と、製造分野応用だけでなく、CGや人体のモデリングへと展開する技術の開発。

X線CTスキャナーによるリバースエンジニアリング  複雑形状部品の3Dサーフェススキャニング

 

研究室ホームページ

https://sites.google.com/site/fdenghome/

 

関連記事など

●教授会セミナー:デジタルエンジニアリング-現物融合型エンジニアリング-
 ・ストリーミング(23分)
 ・プレゼンテーション資料(PDF:5.50MB)

●教授会セミナー:デジタルシボ
 ・音声(mp3:17.7MB/約20分)
 ・ストリーミング(約20分)
 ・プレゼンテーション資料(PDF:1.9MB)

 

最近の研究活動について教えて下さい

 経済産業省H25年度委託事業として、産業総合技術研究所・日立製作所が「次世代3次元内外計測の評価基盤技術開発(2.5年)」を受託しました。ここでは簡単にいうと、焦点サイズの小さい、高エネルギーX線CT装置を開発します。このようなカテゴリのXCTは現在存在せず、XCTの適用範囲を拡大することが期待されます。我々も、産総研からの委託を受けソフトウェア開発をお手伝いすることになりました。

導入システム

 

導入システムと使おうと思ったきっかけ、用途・狙い・目的など

 ものづくり(設計・製造)では、ものを定義する情報を使って製造が行われますが、更なる品質の向上のためには情報をフィードバックすることが重要です。そのためには3次元スキャニングモデリングの技術がカギとなります。特にX線CTによる3次元スキャニングでは、その画像データが大規模になるために、高速なデータ処理が欠かせません。GPGPUにより一層の高速化が必須です。

 

これまでの計算機と比べた感想を教えて下さい

 これまで数時間もかかっていた画像処理が短時間で計算を終えることができました。やはりGPGPUにより高速化が確認できたので成果がありました。一方、問題のサイズによっては従来のCPUとさほど変わらない結果になったのでやはり使い分けが大事なのだと思います。

今後の展望

 数値シミュレーションはあくまでも疑問を解決したり新しい物事を思考する上で必要なツールです。でもそのツール・手段のために多くの時間を割かれることを考えるとGPGPUのその性能を有効に活用して研究する事はとても大事な事と思います。新しいテクノロジーをもっともっと取り入れ、そして有効に活用にして行きたいと思います。

最後に

 鈴木先生、ご多忙な中、貴重なお時間を頂きありがとうございました。

これからも研究活動に少しでもお役にたてる様、弊社もご協力させて頂きます。

 

弊社では、科学技術計算や解析などの各種アプリケーションについて動作検証を行い、
すべてのセットアップをおこなっております。

お客様が必要とされる環境にあわせた最適なシステム構成をご提案いたします。

各種カスタマイズ・詳細なお見積はこちらからお問い合わせください。