2014/09/24
TESLA K20 搭載 高速計算機を導入頂きました。
● ベイズ型時空間データ解析とデータ同化
▶地球物理学・地盤工学・生命科学におけるデータ同化
▶大規模・非線形状態空間モデルにおける粒子フィルタアルゴリズム
▶大規模時空間システムのベイズ型モデリング
● ベイズ型時系列解析と統計的機械学習の融合による知的情報処理
▶音楽情報・音楽信号処理とその応用
● 時系列解析の理論と応用
▶特異スペクトル解析(SSA)の理論と応用
▶高頻度・非線形時系列データ解析手法
● 経済現象数理学
▶高頻度金融時系列データの解析
▶経済物理学
統計学、それは見えないものを見通す力
http://www.meiji.ac.jp/ims/chikara/chikara_07.html
データとシミュレーションを融合するデータ同化について研究しています。これまでに、地球物理学・地盤工学・生命科学・経済学などの応用分野でのデータ同化研究を進めてきています。また、データ同化基礎となる時系列・時空間データ解析や、多種多様なデータの有効活用に向けたベイズ統計モデリングと計算アルゴリズムについても研究を進めています。
明治大学研究最前線マガジン『データから答えを導く力、統計学。』
http://www.meiji.net/frontline/magazine/vol23-nakamura/
以前よりGPUは一部のデータ解析で使用していましたが、データ同化を中心とした他の研究への本格的な導入をずっと考えていました。その折、学会展示ブースにてHPCテックさんがGPGPU搭載の計算機を展示しており、その際に説明を受けたのが導入のきっかけです。また、NVIDIA社よりTPP(TESLA Preferred Partner)に認定され安心してお願いできる環境だった事もその要因の一つです。
今回導入した計算機はコア数の多いCPUが2つ(合計20コア)にメモリが64GB搭載されており、ある程度の規模の時空間データ解析に対しても、十分なスペックになっています。また、多くの並列コアがあるGPGPU“TESLA K20”にて粒子フィルタを中心としたモンテカルロ法計算を加速させ、更なる成果を出せて行けるのではと期待しております。
データサイエンスとシミュレーション科学の両面にわたる研究を進めていきたいと考えています。そのためにも、両分野の研究はもちろんのこと、両者をつなぐデータ同化についても、今回導入した計算機も援用しながら研究を進めていきたいと考えております。