2016/07/11
Deep Learning Server と Storage Server を導入頂きました。
大阪大学 松下康之教授にお話を伺いました。
大阪大学 松下研究室様では、コンピュータビジョン・機械学習・最適化と大規模情報処理への応用などを研究されています。特に、ロボットのための視覚システムと人工知能及び、データセンタの効率的な運用・管理に関する教育と研究に取り組まれています。研究室では、松下教授が担当されている“コンピュータビジョン”、鮫島助教が担当をされている“データセンタ運用管理”、この2つの研究グループで構成されています。
コンピュータや車、ロボットの「眼」となる技術、コンピュータビジョンの研究をしています。
特に画像からの3次元形状推定、最適化と機械学習、またそれらの実世界の物体やイベント認識への
応用を目指しています。
クラウドコンピューティングを支えるデータセンタのQoS (Quality of Service)改善、省電力化、
障害回避を目的に、メタヒューリスティクスやデータマイニングを用いて、データセンタの運用を
最適化する方法を研究しています。
大阪大学 松下研究室様ホームページ
http://www-infobiz.ist.osaka-u.ac.jp/
今回は研究テーマの一つである機械学習の研究成果を高めるために、ディープラーニング専用サーバを導入しました。高速な画像処理を必要とするため、現時点で入手できる最も高速なアクセラレータ NVIDIA GeForce GTX Titan X (12GB Memory) を4枚搭載したラックマウント型 4U GPUサーバを選択しました。また、大量の画像データを扱う為、大容量高速ストレージサーバ(実効容量 51TB)も導入しました。
ディープラーニング専用サーバには Caffe など機械学習には欠かせないディープラーニング用フレームワークのインストールや手間の掛る環境設定などHPCテックさんに依頼をしました。
今まで使用していた計算機環境では実現する事ができなかった高速な行列演算を行う事ができ、より多くの学習が行え、開発効率を向上させることができるようになりました。
導入したばかりで本格運用はこれからですが、この計算機環境を最大限活用し、今後の研究をさらに進めると同時に計算機環境も大規模に増設できたらと考えています。