高度計算機はHPCテックにお任せください。

HPC（High-Performance Computing）で使われる X86 系プロセッサは主に Intel 社 と AMD 社の２社から供給されており、中でも Intel 社のシェアは圧倒的で、弊社から出荷される計算機もまたほとんどが Intel 社のものになっています。 しかしながら昨今では AMD 社も大規模データセンターやパブリッククラウド事業者への採用が進んでおり、直近の話題では米オークリッジ国立研究所に導入が予定されるなど話題になっています。

今回は最新の AMD EPYC 7702 と 2nd Gen Intel Xeon Platinum 8270、さらに前世代の
AMD EPYC 7551 を使い HPL と姫野ベンチマーク性能調査を行いました。

　　　各 CPU の仕様や特徴

　　　　AMD EPYC 7002 Series

　　　　2nd Gen Intel Xeon Scalable family

　　　　AMD EPYC 7001 Series

・・・・・・・・・・・　HPL 性能　・・・・・・・・・・・

・・・・・・　AMD EPYC 7702 HPL スケール　・・・・・・

・・・・・・・　姫野ベンチマーク結果　・・・・・・・

・・・・・・　姫野ベンチマーク スケール　・・・・・・

ベンチマークとして一般的な HPL、メモリ性能が現れる姫野ベンチマーク両方で Intel Xeon Platinum 8270 を上回る性能を出しています。また、1CPU あたりのコストが２割程度安いため コスト／性能 で見ると導入するに値するプロセッサだと言うことが分かります。

　　▶ HPL の結果を見ると Intel Xeon Platinum 8270 が AVX512 を扱えるのに対して
　　 　AMD EPYC 7702 は AVX2 しかないもののコア数で SIMD の差を埋め、
　　 　結果 Intel Xeon Platinum 8270 を上回る性能を出しています。
　　 　また、AMD EPYC 7551 と比べると同並列数で性能が２倍程度になっていることから、
　　 　SIMD 性能の向上を確認できます。

　　▶ 姫野ベンチマークでは演算に対してメモリバンドに余裕のあるうちは
　　 　Intel Xeon Platinum 8270 の方が高速ですが、並列数が上がるにつれ性能が少し
　　 　づつ鈍化し頭打ちになります。対して AMD EPYC 7702 は加速をしていき、途中で
　　 　完全に Intel Xeon Platinum 8270 を抜き 128 並列まで加速が確認できます。
　　 　これはメモリバンドの差で、同じく メモリチャンネルを８チャンネル持っている
　　 　AMD EPYC 7551 でも同じ傾向が見られます。

HPC テックでは AMD EPYC プロセッサ搭載サーバの無償貸出を行っています。サーバルーム等が無く騒音問題をクリアできないような場合は、弊社ラボにてテストを行っていただくこともできます。
詳しくは担当営業までお問い合わせください。