AMD Ryzen Threadripper Pro 5000WX シリーズは前モデル 3000WXシリーズで使われていた Zen 2ベースから Zen 3ベースに刷新され、1クロックサイクルあたりの命令実行数やブーストクロックが最大 4.5GHzに達するなど性能が向上しています。さらに、全体の L3キャッシュ容量は 3000WXシリーズと同じ最大 256MBですが、他の CPUコアが使用していなければ 3000WXシリーズでは 16MBまでだったのが最大 32MBまで利用することができ、キャッシュにデータが乗っていればメモリレイテンシが削減されるなど CPU全体の性能が向上しています。 また、ソケットに変更は無くメモリは DDR4-3200 8チャネル(最大 2TB)、PCI Express 4.0レーンは合計で 128基あり TDPは 3000WXシリーズと同じ 280Wとなります。
・Zen 2ベースから Zen 3ベースに
・ブーストクロックが最大 4.5GHzへ
・最大 64コア/128スレッド
・L3 cache 最大 256MB
4コアクラスタ 16MBから 8コアクラスタで 32MBへ
・8チャンネル DDR4-3200MHz サポート
帯域幅ピーク 204.8GB/s
・PCI Express Gen4、128レーンサポート
・AMD Shadow Stack 機能を追加しセキュリティをさらに強化
Processor Number |
ZEN Core |
Base Freq. (GHz) |
MAX Boost Freq. (GHz) |
Total L3 Cache (MB) |
MAX DDR4 Freq. (1DPC) |
Per Socket Memory BW (BG/s) |
PCIe | TDP (W) |
5995WX | 64 | 2.7 | 4.5 | 256 | 3200 | 204.8 | PCIe 4.0 x128 | 280 |
5975WX | 32 | 3.6 | 128 | 204.8 | PCIe 4.0 x128 | 280 | ||
5965WX | 24 | 3.8 | 128 | 204.8 | PCIe 4.0 x128 | 280 | ||
5955WX | 16 | 4.0 | 64 | 204.8 | PCIe 4.0 x128 | 280 | ||
5945WX | 12 | 4.1 | 64 | 204.8 | PCIe 4.0 x128 | 280 | ||
3995WX | 64 | 2.7 | 4.2 | 256 | 3200 | 204.8 | PCIe 4.0 x128 | 280 |
3975WX | 32 | 3.5 | 128 | 204.8 | PCIe 4.0 x128 | 280 | ||
3955WX | 16 | 3.9 | 4.3 | 64 | 204.8 | PCIe 4.0 x128 | 280 | |
3945WX | 12 | 4.0 | 64 | 204.8 | PCIe 4.0 x128 | 280 |
Zen 3コア マイクロアーキテクチャは、前世代の Zen 2マイクロアーキテクチャーを改良したことにより、さらに強力な処理能力を獲得しました。CPUコアの改良や内部構造の変更により、1クロック当たりの処理性能(IPC)の向上、キャッシュメモリへのレイテンシの低減など、実際にPCを使用する状況下でのパフォーマンスが向上しています。
Threadripper PRO 5995WX 対 Xeon Platinum 8280
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