高度計算機はHPCテックにお任せください。

　最近では Intel 社製プロセッサ Xeon Gold 6250 や Xeon Gold 6256R など、 TDP が高く、Tcase（ヒート・スプレッダー測定最大温度）が低い設定となっており、動作時の発熱でプロセッサの性能低下などを確認したことからこの液冷サーバシステムが必要になった背景があります。

　HPCT AST14 は 14U サーバラックに Asetek 製の液冷ユニット InRackAAC を搭載し、最大 6.4KW 分のプロセッサとメモリに対応できます。本システムは、液冷方式を使用する事で標準の空冷ヒートシンクよりも効率良く冷却することができ、電力消費と電力使用効率を大幅に改善します。また、施設の排熱システム（チラー、ドライクーラー、廃熱回収システム）等は必要とせず、結露も出ないため大規模データセンター以外での液冷環境の導入に最適なシステムです。
　液冷システムに搭載できるサーバの種類は豊富にありますので、どの CPU が良いのか、何台まで搭載できるのかなど担当営業までお気軽にお問合せください。仕様のご提案から設置まで HPC テックが一括して執り行わせていただきます。

■液冷ユニットサイズ 2U
■プロセッサ 最大合計 6.4kW 分に対応
■最大 12 の冷却ループをサポート
■ラック外への排熱システム不要
■監視システムが電子メールやアラーム等で警告
■運用中、メンテナンス対象のサーバを取り外しが可能
■ドリップレスクイックコネクタ付きチューブで液漏れ無し
■12U サーバラック：W700 x H780 x D1200 (mm)
■1U Basic PDU 搭載：200V/230V 30A Inout、12 IEC-320 C13 Output

　冷却液の温度や冷却用ファンの回転数、冷却液の量などを常に監視し、DCIM（データセンターインフラ管理）または DCM（データセンター管理）システムを介して担当オペレーターに報告されます。

通信は、SNMP（Simple Network Management Protocol）を介して行われ、設定した閾値を超えるとシステム、もしくは電子メールにて警告されます。通知の設定や管理はブラウザで行えます。

　Intel Xeon Gold 6248R を Dual 構成でパッシブ空冷と液冷で負荷時に CPU 温度がどれくらい違うのかをテストしてみました。

Xeon Gold 6248R は Xeon Gold 6248 のリフレッシュ版として発売され、計算性能も２割程度ですが向上が確認できました。計算性能が向上した代わりに発熱量が増え、冷却に関してはシビアになりました。
Xeon Gold 6248R は TDP 205W、Tcase 75℃ となっており、温度が 75℃を超えると数パーセントの性能の低下が起こります。