2014/07/22
NVIDIA TESLA K40 を1基搭載した “GPU TEST DRIVE Trial 1号機” を使用して JWELD++ の
GPU開発バージョンによる計算時間と計算モデルの規模に関してのレポートをいただきました。
使用アプリケーション
JWELD++のGPU開発バージョン
アプリケーションの説明
JWELD++は、溶接熱ひずみ熱応力の詳細現象をシミュレーションする有限要素法ソルバです。
単純な溶接継手から多数の溶接線を持つ構造体までの熱変形と熱応力を計算できます。
〔1〕ソフトウェア
JWELD++の加速陽解法GPUソルバ
〔2〕計算対象
船体パネル(溶接変形と熱応力の問題)
両側隅肉の溶接線:16本
〔3〕計算モデルのメモリ使用量および計算時間の実績値
GPGPU | 計算モデルの自由度数DOF | メモリ使用量 | 1ステップの計算時間 |
K40×1枚 | DOF=3自由度×384万節点= 1152万 | 2.34GB (実測) |
305ms |
K40×1枚 | DOF=3自由度×736万節点= 2208万 | 4.61GB (実測) |
613ms |
〔4〕ハードウェアスペック <HPCT-Trial -1号機>
GPGPU:NVIDIA Tesla K40 ×1
CPU:Intel Ivy Bridge E5-2680v2 2.8GHz 10core L3=25MB ×2
RAM:DDR3-1600 REG ECC 192GB
VGA:NVIDIA Quadro K600
OS:Windows 7 Pro 64bit
JWELD++加速陽解法GPU並列計算ソルバは、加速陽解法の非並列計算CPUソルバと比較すると、約20倍の高速効果がありました。
TESLA K40 を搭載したHPCT-Trial-1号機を使うと、以前に TESLA K20 が搭載された計算機で計算した時よりも約10%速くなりました。
担当:株式会社JSOL 麻寧緒 様
麻様2011年インタビュー記事:https://www.jsol.co.jp/feature/2011/030_itpro.html